特定操縦技能審査の流れ

特定操縦技能審査の流れ

1.書類等の確認(所要時間約15分程度)

技能証明書、航空身体検査証明書、無線従事者免許証
上記の証明書等について記載事項を確認します。

注意事項1

各証明書等の記載事項を確認できない場合、特定操縦技能審査は実施できません。

注意事項2

航空身体検査証明書の条件事項に予備眼鏡携帯が記載されている場合、予備眼鏡を忘れた場合は特定操縦技能審査は実施できません。なお、コンタクト・レンズは予備眼鏡とは認められていません。

その他

航空機乗組員飛行日誌
最近の飛行経験について確認します。

2.口述審査(所要時間約30分程度 ※判定基準:約7割程度の正答率)

原則として口述ガイダンスから出題します。ただし、直近の法令等の変更点については技能審査員の判断で質問します。

  • 第1部 最近の変更点 記載事項の概ね全ての項目について出題
  • 第2部 記載事項の中から10題を目安に出題/li>

3.飛行前ブリーフィング(所要時間約15分程度 ※事前準備の時間を除く)

受験者に機長としての出発前の確認を含めて実施していただきます。

(1)各種証明書、書類

有効性の確認、記載事項の解読及び必要事項の確認

(2)重量・重心位置等

使用機の重量及び重心位置の計算
搭載燃料、滑油搭載量及び品質の確認

(3)航空情報・航空気象

必要な航空情報の入手、関連事項の説明
必要な航空気象の入手、実況及び予報の説明

4.実技審査 飛行場周辺(所要時間約1時間程度 ※内飛行時間約30分程度)

(1)飛行前点検

外内部点検 諸系統、諸装置に関する理解

(2)始動・試運転

(3)地上滑走

管制機関等の指示、許可に基づく地上滑走

(4)場周飛行及び後方乱気流の回避

所定の方式に従った場周経路の飛行

(5)通常の離陸及び着陸

所定の方式に従った通常の離陸及び上昇、通常の進入及び着陸

(6)離陸中止及び着陸復行

  • 離陸中止:口述ガイダンスに従って質問します。
  • 着陸復行:口述ガイダンスにより行うこともできる。

実技審査で実施する場合は、対地50ft以下で着陸復行を審査員が指示します

(7)基本的な計器による飛行

機位不明を想定して模擬レーダー誘導をします。

  • 90度以上の変針、500ft以上の高度変更各1回

(8)飛行全般にわたる通常時の操作

(9)異常時及び緊急時に必要な知識

口述ガイダンスに従って質問しますが、審査員の判断により実技審査中に行う場合もあります。

5.飛行後ブリーフィング(所要時間約15分程度)

(1)口述審査

被審査者が口述審査で十分に回答できなかった事項について項目を示し、事後の自主研鑽の方向付けをする。

(2)実技審査

安全性向上のための助言